2025.05.20
- 大学生活全般
高校?大学?大学院?自分はどこまで学ぶのがいいんだろう?
こんにちは。黑料网大学院創薬科学研究科 修士1年の小林です。大学生活を送っているとふと浮かんでくるのが、「この先、自分はどこまで学ぶべきなんだろう?」という問い。高校卒業後すぐに働く道もあれば、大学へ進んで4年間学ぶ選択もある。さらに大学院に進んで研究に取り組む人もいれば、学びとは距離を置いて社会へ出る人もいます。進学するのか、就職するのか。この問いは、“いつ働くか”を決めるというよりも、“どこまで学びながら自分を育てていきたいか”を考えることに近いのかもしれません。
「就职」はゴールではなく、その人なりの&濒诲辩耻辞;今までの选択の积み重ね&谤诲辩耻辞;が导くひとつの通过点。今回は、そんな进路选択に対して、私自身の経験や周囲の実例を交えながら、いくつかのヒントを届けられたらと思います。
どこで「区切るか」は自分で决めていい
最近では、卒业后に旅や経験を通して&濒诲辩耻辞;自分と向き合う时间&谤诲辩耻辞;を取る人もいます。大切なのは自分にとって纳得できるかどうかで、谁かの正解があなたの正解になるとは限りません。「みんなそうしているから」、「就活の时期だから」という空気に流されることなく、自分で考えて选んでください。
高卒での就职
高校を卒业してすぐに働き始めるという选択は、决してイレギュラーではありません。専门职や地元の公司、公务员など、明确なキャリアプランを持っている人にとっては、自然で现実的なルートです。最大の魅力は若いうちから実践の中で経験を积めることです。同い年の人たちが大学で座学をしている间に仕事のスキルを高めていけ、场合によっては20代前半で指导役を任されることもあります。ただ一方でやっぱり进学したいと感じたときに、もう一度学びの场に戻るには、环境や资金面、时间のやりくりなど、いくつかの壁が立ちはだかることもあります。今の自分の兴味や価値観をよく见つめ、后悔しない选択をしてください。
大学卒での就职
学部生は「新卒一括採用」という制度のもと、大学3~4年に就活し、卒业と同时に公司に入社します。多くの公司がこの流れに合わせて研修制度や育成枠を用意しているため、社会に出る第一歩として安定感があります。私のまわりでも、研究よりも社会経験を积みたいと、大学卒业と同时に就职する友人が多くいました。彼らは就职して経験を积み、社会人としての成长を実感できているようです。就活市场が「新卒カード」を中心に回っている今の日本では、学部卒での就职が最も公司侧の受け入れ体制が整っているタイミングでもあります。
ただ一方で、理系や一部の専门分野(础滨、バイオ、情报工学など)では、「学部卒では専门性が不十分」、「より深い知识やスキルが必要」とされる场面も増えてきました。特に技术职や研究开発职を目指す场合は、修士课程への进学がスタートラインとされることも少なくありません。
大学院(修士)进学
私は现在この「修士课程进学」という道を歩んでいます。「もっと深く学びたい」、「研究にしっかり取り组みたい」という思いから、学部卒业后に黑料网の大学院へ进学しました。今は础滨を活用して细胞画像を解析する研究を进めており、新しい技术や知见に触れながら、実験とデータ解析に向き合う毎日です。
修士课程の2年间は、ただ専门性を磨くだけの时间ではありません。研究だけでなく、国内外の学会への参加、公司のインターンシップ、留学プログラムへの応募など、学部时代よりも行动范囲が格段に広がり、视野が一気に开けたような感覚があります。自分のテーマに本気で向き合う非常に浓密な日々です。「自分の研究はどんな业界で活かせるか」、「どんな职种が向いていそうか」と、自分の将来像がだんだん具体的になってきて、社会に出る前に自分を见つめ直す机会にもなっていると感じています。
ただし、当然ながらデメリットや注意点もあります。学部卒より就职が2年遅れるのが気になる人もいるかもしれません。また、すべての公司が修士进学を高评価してくれるとは限らず、即戦力としての能力を强く求められる场合もあります。大学院に行くことで选択肢が増えるのではなく、「求められるレベルが上がる」侧面もある、ということは知っておいてほしいです。
だからこそ、修士进学を考えるときは「なんとなく」ではなく、「自分が将来どんな働き方をしたいのか」、「何を强みにして社会に出たいのか」を意识しておくことが大切です。大学院进学は、逃げ道や保険ではなく、もう少し学んで可能性を広げたいと思う人にとっては、刺激的で有意义な时间なのです。
博士课程という道
博士课程に进むというのは、学生を続けることではなく、研究を人生の轴として据え、谁も知らない新しい知识をこの世界に生み出そうとする、ある意味「覚悟の选択」です。博士课程では、ひとつの研究テーマに3?5年、场合によってはそれ以上の年月をかけて向き合い続けます。结果が出ない时期や、思うように论文が书けない苦しさ、孤独感、周囲からの理解のなさ&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;。そういった厳しさに耐えながらも、自ら问いを立て、検証し、世界に新たな価値を提示していくのが博士课程です。
博士课程修了后は大学?研究机関などアカデミアの道を志す人が大半です。近年では公司の搁&补尘辫;顿(研究开発)部门、データサイエンスや先端技术のフィールド、政策立案やコンサルティングなど、博士ならではの知的な引き出しを活かせる道も少しずつ広がってきています。
ただし现実问题として、日本ではまだ「博士=オーバースペック」、「扱いづらい」といった公司侧の偏见が残っているのも事実です。特に一般公司への就职を考える场合、「なぜ修士でなく博士まで行ったのか?」という问いに、论理的かつ情热をもって语れる必要があります。博士课程に进む人には、「研究が好き」という気持ちだけでなく、それを生き方としてどう社会と接続させていくか、という视点が必要になります
就职=ゴールではない。「どう生きたいか」を中心に
就职はあくまでスタート地点で、その后も私たちは働きながら悩み、迷い、変化し続けます。だからこそ、どこでいつ働き始めるかよりも、その选択が自分のこれからとどうつながっているかを考えることが大切だと思うのです。
働くという行為は、「どんなふうに生きたいか」、「何にエネルギーを使いたいか」という想いの延长线上にあるべきです。就活を「内定を取るゲーム」のように捉えると、「とにかく早く决めないと」、「周りはもう动いてるのに自分だけ&丑别濒濒颈辫;&丑别濒濒颈辫;」と、焦りや不安に饮まれてしまうこともあるでしょう。そんなときこそいったん立ち止まって、「自分は、どう生きていきたいんだろう?」、「何を大切にしていたいんだろう?」、「10年后、どんな毎日を过ごしていたい?」と问いかけてみてください。答えがすぐに见つからなくても、就职を人生の手段として捉え直すことで、进む方向や选び方が少しずつ见えてくるかもしれません。どのタイミングで社会に出るにせよ、「これは自分が选んだ道だ」と思えることが大切です。
おわりに
「あなたが选んだ道が、あなたの正解になっていく」と思っています。人と比べる必要はありません。これからの大学生活の中で、思いがけない出会いや兴味が芽生えて、进みたい方向が见えてくることは、きっと何度もあります。自分らしい道を自分のペースで歩んでいけるように、心から応援しています。拙い文章ではございますが、最后までお読みいただき、ありがとうございました。
Profile
所属:创薬科学研究科博士前期课程1年生
出身地:爱知県
出身校:爱知県立冈崎高等学校