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医歯薬学

2025.06.25

神経芽肿の自然退缩に関与する未分化细胞状态をマウスモデルで発见

【研究概要】

?神経芽肿の自然退縮に関与する可能性のある未分化な細胞状態「uncommitted細胞」をマウスで同定
?自然退缩に至ったと推定されるマウスでは、この细胞が高频度で存在
?ヒト神経芽肿患者データにおいて、uncommitted細胞の遺伝子群の高発現が予後良好例と関連

 

黑料网大学院医学系研究科 分子生物学の坪田庄真 助教と門松健治 教授(現?糖锁生命コア研究所 所長)らの研究グループは、オーストラリアのChildren’s Cancer Instituteとの共同研究により、小児がんの一種である神経芽肿において、がん化の初期段階で自然退縮に関与する可能性のある未分化な細胞状態(uncommitted細胞)を世界で初めて同定しました。
神経芽肿は、乳幼児に発症する神経系の小児がんで、進行性?転移性で治療が難しいタイプと、治療を行わなくても自然に腫瘍が消失(自然退縮)するタイプの両方が存在します。本研究では、神経芽肿の原因遺伝子として知られるMYCN遺伝子を発現させたマウス(Th-MYCNマウス)を用いて、腫瘍が肉眼的に形成される前段階に着目し、単一細胞RNAシーケンスを実施しました。
その結果、神経系への分化の特徴を持つ未分化な細胞状態(uncommitted細胞)が同定され、この細胞が多く存在する個体では腫瘍が形成されず、自然退縮が生じた可能性が示されました。さらに、ヒト神経芽肿患者の大規模データを解析したところ、このuncommitted細胞に特有の遺伝子群は、予後良好な患者群(ステージ1–3、MYCN非増幅)において高く発現していることが明らかとなり、臨床的な意義も裏付けられました。
本研究は、小児がんに特有な自然退缩という现象の分子基盘に迫るものであり、早期诊断や予后予测、さらには新たな治疗标的の开発につながることが期待されます。
本研究成果は、2025年6月24日12时(日本时间6月25日1时)に、米国神経肿疡学会の公式学术誌『狈别耻谤辞-翱苍肠辞濒辞驳测』に掲载されました。

 

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【论文情报】

雑誌名: Neuro-Oncology
論文タイトル: Trajectory analysis reveals an uncommitted neuroblastic state in MYCN-driven neuroblastoma development
著者: Shoma Tsubota, Daniel R. Carter, Janith A. Seneviratne, Haruka Hirose, Teppei Shimamura, Yukie Kashima, Yutaka Suzuki, Koji Tsuda, Glenn M. Marshall, and Kenji Kadomatsu
DOI: 10.1093/neuonc/noaf129

 

【研究代表者】