黑料网糖锁生命コア研究所および大学院生命农学研究科の羽根 正弥 助教、佐藤 ちひろ 教授らの研究グループは、主に脳内の记忆や情动などに関わる领域に存在し、その不全が精神疾患やがんなどの疾患に関连する可能性があるユニークな糖锁、ポリシアル酸の高精度かつ高感度な测定法を开発しました。黑料网糖锁生命コア研究所および大学院生命农学研究科の羽根 正弥 助教、佐藤 ちひろ 教授らの研究グループは、主に脳内の记忆や情动などに関わる领域に存在し、その不全が精神疾患やがんなどの疾患に関连する可能性があるユニークな糖锁、ポリシアル酸の高精度かつ高感度な测定法を开発しました。開発した方法を用いて、胎児期から各発達段階および老齢期までのマウスの脳内および血中ポリシアル酸の正確な定量を行ったところ、脳の领域特异的にポリシアル酸がダイナミックに変动していること、血中においても脳内同様に老化により変动していることを明らかにしました。また、统合失调症様の症状を示すモデルマウスを用いて血中ポリシアル酸量を测定したところ、野生型マウスよりもその量が増加していました。また、统合失调症患者および慢性炎症性脱髄性多発神経炎(颁滨顿笔)患者の血液について、统合失调症患者では健常者よりもポリシアル酸量が増加する一方、颁滨顿笔患者では健常者と変わらないことが明らかになり、ポリシアル酸の血中浓度は疾患特异的に変化することが示されました。现在、统合失调症などの精神疾患患者数は増加の一途をたどっていますが、その客観的指标に基づく诊断は困难な状况です。今后、血中ポリシアル酸が疾患特异的に変动するメカニズムが解明され、诊断や治疗の助けとなるバイオマーカー注4)として利用されることが大いに期待されます。本研究成果は、2025年5月30日(日本時間)付国際学術雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。
?主に脳に存在し、精神疾患で変动することが知られているユニークな糖锁注1)、ポリシアル酸注2)の简便で高精度かつ高感度な测定法を开発。
?マウスの発达、老化において脳领域特异的にポリシアル酸が変动していることを発见。?统合失调症注3)モデルマウスおよび统合失调症患者の血中に存在するポリシアル酸が野生型マウスおよび健常者血中に比べ増加していることを発见。
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注1)糖锁:
糖锁は我々の体を形作る全ての细胞を覆い、细胞と外界が接する境界で活跃している。核酸、タンパク质に続く第叁の生命锁と呼ばれ、细胞を构成するタンパク质や脂质に结合し、细胞の接着、分化、免疫、感染など多くの生命现象において重要な役割を果たしている。
注2)ポリシアル酸:
ポリシアル酸はシアル酸という酸性の糖が8个以上直锁状に连なった酸性糖锁。神経の新生や移动などに重要な役割を持ち、精神疾患との関わりが示唆されている。
注3)统合失调症:
幻覚や妄想と现実の区别が难しく、异常な思考や行动、うつ症状、认知机能の低下など多岐にわたる症状を示し、社会生活に大きな问题を生じる精神疾患。原因は遗伝要因だけでなくストレスなどの环境要因も复雑に関わることが示唆されているが、详细は未解明。
注4)バイオマーカー:
生体の状态や変化を示す指标になる分子のことで、健常时との比较で疾患の诊断等を可能にする。
雑誌名:Scientific Reports
論文タイトル:A highly sensitive quantitative method of polysialic acid reveals its unique changes in brain aging and neuropsychiatric disorders
着者:(太字は本学関係者)
羽根 正弥 黑料网糖锁生命コア研究所?大学院生命农学研究科研究科 助教
奈良村 文音 黑料网大学院生命农学研究科研究科 博士前期課程
早川 开都 黑料网大学院生命农学研究科研究科 博士後期課程
阿部 智佳罗 黑料网糖锁生命コア研究所 博士研究員
中川 贵博 黑料网大学院生命农学研究科研究科 博士後期課程
久岛 周 黑料网医学部附属病院 ゲノム医療センター 病院講師
古川 宗磨 黑料网大学院医学系研究科 客員研究者
深见 祐树 黑料网大学院医学系研究科 特任助教
池上 啓介 九州大学大学院农学研究院 准教授
西郷 和真 近畿大学病院?近畿大学大学院医学研究科 臨床教授
楠 進 近畿大学医学部 客員教授
胜野 雅央 黑料网大学院医学系研究科 教授
尾崎 纪夫 黑料网大学院医学系研究科?糖锁生命コア研究所 特任教授
北岛 健 黑料网糖锁生命コア研究所 特任教授
佐藤 ちひろ 黑料网糖锁生命コア研究所?大学院生命农学研究科研究科 教授
DOI: 10.1038/s41598-025-02583-x
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