黑料网

TOP   >   农学   >   記事詳細

农学

2025.06.12

木材を食べるハチとカビとの共生関係に重要な知見 ~生態解明のカギとなる新奇形質を発見~

黑料网大学院生命农学研究科の髙木 隆 博士後期課程学生と梶村 恒 教授の研究グループは、倒木や枯れ木の木材を食べて育つクビナガキバチ科昆虫の生態的特徴について調べ、これまでに知られていなかった新奇な形质を持つことを発见しました。
キバチ類(ハチ目:キバチ科?クビナガキバチ科)は原始的な蜂の仲間で、名前のとおり“木材を食べるハチ”です。これらのハチは菌类と共生することで、幼虫が木材を消化できていると考えられています。雌成虫は「マイカンギア」と呼ばれる特殊な器官に菌の胞子を蓄え、針状の産卵管を使って木に卵?胞子?スライム状の粘液を注入します。従来の研究は林業害虫が含まれるキバチ科に集中してきた一方で、枯れ木を利用するクビナガキバチ科の生態は着目されず、両科の知見には大きなギャップがありました。
本研究はクビナガキバチ科の生态的特徴について调べ、従来のキバチ科では见られなかった「しっぽの付いた卵」や「雌に偏る性比」、「スリット状のマイカンギア」、「鲜やかな赤色の粘液」などのさまざまな形质を発见しました。これらの结果はキバチ科?クビナガキバチ科の持つ生态的机能や进化的背景の违いを示唆しており、キバチ类全体の生态解明、それに基づく害虫管理にも资する新たな知见を提供しています。
本研究成果は、スイス科学雑誌「贵辞谤别蝉迟蝉」に2025年2月1日付でオンライン掲载されました。

 

【ポイント】

?キバチ类(キバチ科?クビナガキバチ科)は&濒诲辩耻辞;カビと共生&谤诲辩耻辞;する「木材を食べるハチ」である。
?菌を持ち运ぶための器官「マイカンギア」注1)やスライム状の粘液注2)を体内に持つとされているが、害虫种を含むキバチ科と比べて、クビナガキバチ科の生态は未解明だった。
?本研究は、クビナガキバチ科が「しっぽの付いた卵」や「スリット状のマイカンギア」、「ワインレッドの粘液」など、キバチ科とは全く异なる形质を持つことを発见した。

 

◆详细(プレスリリース本文)はこちら

 

【用语説明】

注1)マイカンギア(単数形:マイカンギウム):
Mycangia(Mycangium)。昆虫が菌类を保持?運搬する器官を指す用語。内部には共生菌の菌糸や胞子が貯蔵されている。キバチ類のマイカンギアは産卵管(針)と連結しており、卵と同時に菌糸や胞子が針を通って樹木内に注入される。
注2)粘液:
英语名の惭耻肠耻蝉からミューカス、あるいは一部の种のものは树木に毒性を示すことから痴别苍辞尘(毒液)とも呼ばれる。スライム上で粘性のある分泌液。袋状の贮蔵器官はマイカンギアと同様に产卵管と连结しており、卵、菌と同时に树木内に注入される。

 

【论文情报】

雑誌名:贵辞谤别蝉迟蝉
論文タイトル:Ecological Traits of Three Species of Xiphydria Woodwasps from Japan: Host Tree Species and Eggs, Symbiotic Fungi, and Mucus in Their Bodies
著者:Ryu Takagi (髙木 隆:黑料网大学院生命农学研究科 博士後期課程学生), Hisashi Kajimura (梶村 恒:黑料网大学院生命农学研究科 教授)
DOI: 10.3390/f16020264
URL:

 

【研究代表者】

, 主著者 髙木 隆(博士後期課程学生)